石井成兒デジタル美術館

ギャラリーGallery

石井成兒の水墨画作品(一部)を紹介するページです。
水墨画への想いや作品提供の実績、妻・石井佐奈の作品も掲載しています。

石井成兒の作品特徴

石井成兒が生涯を通して描いてきた水墨画作品は1000点以上にのぼります。
世界的な版画家である棟方志功から、石井作品の特徴である朱色を「石井成兒の朱(あか)」と呼ばれ、好まれました。
石井成兒の原点は油彩にあり、いわゆる南画や禅画とは違う世界観です。
歴史を学び、自然に心動き、感性を磨き、想像を形に…。
和洋の作画技法にとらわれない自由な発想で、石井成兒が描いてきた水墨画の世界をご覧ください。

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石井成兒が目指した水墨画の形

伝統的な水墨画では、古来より培われた技法を中心に学びます。
しかし、石井成兒は「~はこう描くものだ」というように対象物の美を自身で想像することなく、先人の技術を踏襲することがすべてではないと考えていました。
模写を目的とするのが洋画なら、水墨画は直接対象物と向き合う観念で表現する―。
目に映る見たままの世界から一旦離れて、自分の観念を再構築することで新しい何かが生まれる―。
石井成兒が主張する現代の水墨画は、南画や禅画の要素を含みながらもその様式に納まらない「フォルムを越えた世界」を見る、つまり存在の本質に迫ることでした。
洋画でもなければ日本画でもない、どの部類にも属さない、自己を探求することで見える自分だけの画を―。
本来の教育者としての思想で石井成兒が目指したのは、伝統的な水墨画を超えて「想像」や「悟り」で描く新しい墨の芸術世界でした。

石井成兒の作品一覧

テーマ別作品集

「古事記」「鬼来迎」「秩父札所・社寺」「失われてゆく風景」「飯香岡八幡宮」を題材とした作品集

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墨の県展での同時展示

毎年開催される墨の県展にて約10作品ずつ展示

日時:各年5月(2020年はコロナウィルス規制より開催中止)

場所:千葉県立美術館

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石井成兒生誕100年記念展

第45回墨の県展特別企画にて50作品展示

日時:2022年5月17日~22日

場所:千葉県立美術館

地獄の使い:奪衣婆

地獄の使い:青鬼

地獄の使い:赤鬼

千手観音

鬼来迎(画帖)

鬼来迎(屏風)

鬼来迎地獄の責苦

へっぽこ座禅

平山仙境図(屏風)

山また山(屏風)

燭光(屏風)

国生み

黄泉の国

八岐大蛇退治

八岐大蛇退治(屏風)

神輿巡行

ふるさとの祭り

夜祭りの舞台

夜祭り(1)

夜祭り(2)

夜祭り(3)

祓所の儀

飯香岡八幡宮

飯香岡八幡宮 柳楯神事(絵巻)

恐山大祭図

地獄図(恐山)

恐山

憂(1)

憂(2)

収穫を終えた田圃

失われ行く田圃

暮れゆくまち(油絵)

秩父の古寺

秩父水子地蔵

恵光童子立像

陽関(赤)

陽関(青)

木場

木場・花火

鴨川の海

大雁塔

太湖の幻想

頤和園

おひなさま

袖ケ浦の思い出

河童のランデブー

野菜図

野菜涅槃図

夕暮れ(鵜)

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没後17年石井成兒回顧展

没後17年石井成兒回顧展にて34作品展示、同年開催の第35回墨の県展でも記念展として同作品展示

日時:2011年1月22日~27日(第35回墨の県展は5月10日~15日)

会場:ギャラリーおやさと(奈良県天理市、第35回墨の県展は千葉県立美術館)

曙光(屏風)

国造り

黄泉の国

八岐大蛇退治

八岐大蛇退治(屏風)

袖ヶ浦の思い出

袖ヶ浦夕景

柳楯神事:柳楯を作る

柳楯神事:御三家のお出迎え

柳楯神事:柳楯巡行

柳楯神事:軽参

神輿巡行

ふるさとの祭り

夜祭りの舞台

夜祭り

飯ヶ岡八幡宮:境内に入った

平山仙境図(屏風)

恐山

恐山大祭図

地獄図(恐山)

地獄の一丁目

鬼来迎

鬼来迎(地獄の責苦)

鬼来迎(屏風)

恵光童子

へっぽこ座禅

蘇州

臣和園

太湖の幻想

陽関(青)

陽関(赤)

陽関(黒)

大雁塔

山また山(屏風)

石井成兒の作品提供・実績

「市原の柳楯神事絵巻」を飯香岡八幡宮に奉納(1983年7月)

飯香岡八幡宮(千葉県市原市)の「市原の柳楯神事」は、毎年仲秋の名月に行われる荒々しくも優美な祭りで、千葉県指定無形民俗文化財に登録されています。
石井成兒にとってこの祭事は一生のテーマであり、まさにライフワークでした。
また、石井成兒の故郷でもあり、画家としても興味のある題材でもあったため、特異な視点でこの祭礼を多く描きました。
そんな折、飯香岡八幡宮宮司・市川教生氏(当時)より「この神事と縁起を絵巻物にして後世に残したい」というお申し出があり、5年の歳月をかけて絵巻物(上下2巻)として完成させ、奉納しました。
同年9月には画集「市原の柳楯神事絵巻」として実業之日本社より刊行されました。

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「鬼来迎画帖」を広済寺に奉納(2022年6月)

鬼来迎(きらいごう)は、千葉県山武郡横芝光町虫生の広済寺に伝わる全国で唯一の古典的地獄劇で、国指定重要無形民俗文化財として登録されています。
石井成兒の鬼来迎作品をまとめて仕立てた「鬼来迎画帖」と屏風、額装画の3点を奉納しました。

※作品は上記「石井成兒の作品一覧」:「テーマ別作品集」の作品ギャラリー内にてご覧いただけます

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「袖ヶ浦の思い出」を神谷俊一千葉市長に贈呈(2022年6月)

第45回墨の県展特別企画「石井成兒生誕100年記念展」をご観賞いただいた神谷俊一千葉市長に、石井成兒が1978年に描いた「袖ヶ浦の思い出」をご所望いただき贈呈しました。
まだ埋め立てられていなかった千葉の海(袖ヶ浦)を描いた貴重な作品です。

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「市原の柳楯神事」絵巻がテレビで紹介されました(2022年9月)

いちはらケーブルテレビのあいチャンネルで放送された「令和4年飯香岡八幡宮秋季大祭」(9月23日から30日までの9時台・12時台・22時台)に、石井成兒の水墨画作品が紹介されました。

房総半島台風被害を受けた飯香岡八幡宮が、9月下旬に4年ぶりの「市原の柳楯神事」を開催、規模を縮小しての神輿渡御が行われ、柳楯神事は非公開実施となりました。
そのイメージ資料として、飯香岡八幡宮に奉納し所蔵されている「市原の柳楯神事」絵巻や数枚の情景画、八幡神社全景の額装画が展開されました。

※動画は3本分割となりますので、YouTubeページにてご覧ください
Part-1 https://youtu.be/1OyouVHwckw
Part-2 https://youtu.be/RBaYWxAcOK0
Part-3 https://youtu.be/lL5lkEHMjrY
映像提供:いちはらケーブルテレビ

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妻・石井佐奈の作品

石井成兒の死後18年間、千葉県水墨会2代目会長と墨の県展3代目会長を務めた石井佐奈の水墨画作品です。
会長を退いた後も水墨画を描き続け、100歳で絶筆しました。
緻密な筆のタッチで、奥行き感も繊細に表現した優しい作品をご覧ください。

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